施工完了までの手順

弊社が調査を行うと、外壁のほか屋根材にも穴が開き、全体的に建物の防水性が低下していることがわかりました。そこで、雨漏り改善のために南面の上部外壁は張替えをご提案。下部は塗装を行い、屋根と看板には補修を施しました。こうして、建物全体の防水性と安全性を向上させることができました。加えて材料を厳選し、施工方法を工夫することで、性能と経費節減の両立につなげることもできました。

 

雨漏り箇所をしっかりと修繕！安心して働ける環境を整えました

【施工前の状態】

こちらが外壁に開いた穴。屋根の端の板金からは流れ出た錆が付着するなど、外壁は全体的に経年劣化を起こしていました。

 

天井裏での調査。外壁の穴から雨漏りが生じていました。

 

防水シートが張られていない点もチェック。防水シートは雨水の浸入を防いでくれる大切な役割があります。
釘の打ち方など、当初のサイディングボードの施工不良の可能性も考えられました。

 

ひび割れのほか、湿気によりカビが発生した壁。

 

サイディングボードがはずれ、下地の合板が露出した部分。

 

外壁にはこうした大小の穴が複数箇所ありました。

 

建物正面の外観がこちら。

 

過去の台風被害により、外壁が剥がれたままの上部の看板裏。

 

ねじが浮いてしまい、きちんと固定されていない下部の看板。

 

強風時に、看板ごと飛ばされてしまっては危険です。

 

換気扇にはフードがなく、ここからも雨水が入りこんでしまう状態。
内部には電気配線もあるため、漏電も心配です。

 

【施工完了までの手順・外壁工事】

まずは足場屋さんに足場を組んでもらいます。工事が必要な箇所にのみ組むことで、経費も節約できます。
このあと高圧洗浄を行い、施工箇所の汚れを落としていきます。

 

次に張り替える上部の外壁を解体します。

 

角材で外壁を張り付けるための下地を作ります。

 

防水シートを張り、上から新しい外壁材を取り付けていきます。
使用したのはニチハの窯業系サイディングボード「モエンサイディング-M14」のスタッコウォール調。
シンプルな柄がどんな建物にもマッチする商材です。

▶️ニチハ「モエンサイディング-M14」について詳しくはこちら

 

サッシとの隙間はシーリング工事でしっかりと塞ぎます。
湿気の影響で伸縮するサイディングボードの動きを妨げないよう、優れた柔軟性を持ち合わせています。
シーリングには、防水以外にも大切な役割があるのです。
使用したのは、その柔軟性が長続きする超寿命シーリング材「オートンイクシード」。

▶️オート化学工業「オートンイクシード」について詳しくはこちら

 

その他の穴も、サイズに合わせてカットしたサイディングボードで塞いでいきます。

 

下部の外壁は塗装を施していきます。下塗りには、傷んだ下地をカバーし、仕上げの美しさを引き出す「パーフェクトサーフ」を、上塗りには、シリコン系塗料にメーカー独自技術による耐久性を付加した「オーデフレッシュSi100Ⅲ」を使用（ともに日本ペイント）。

▶️日本ペイント「パーフェクトサーフ」について詳しくはこちら

▶️日本ペイント「オーデフレッシュSi100Ⅲ」について詳しくはこちら

 

【施工完了までの手順・その他工事】

外壁上部の板金を再塗装していきます。まずは地道な手作業でケレンをし、錆を落として下地を整えます。

 

丁寧な重ね塗りにより、板金を保護して性能を維持させます。
板金には錆が生じていたものの、穴開きなどはなかったため再利用しました。

 

【施工完了までの手順・看板の補修工事】

はじめに屋根との取合い部分の雨仕舞（防水施工）を行います。防水性と透湿性のあるシートを張ります。

 

形状に合わせてあらかじめカットした板金を取り付けます。

 

下地に防水シートを張り、サイディングボードを張り付けていきます。
ひとつひとつ異なる現場に合わせ、あらかじめ資材をカットして準備しておくことで、現場での作業がスムーズに進んでいきます。

 

 

錆が目立っていた笠木板金は撤去し、新しい板金を形状に合わせて取り付けました。

 

板金にも塗装を施して看板部分の補修は完了です。

 

【施工完了までの手順・屋根の補修工事】

欠けや穴の開いていた屋根材は、シーリングで隙間を埋めて固定。
錆びて緩んだねじもシーリングで固定しました。隙間をすべて埋めることで、雨漏り対策を行います。

 

【完成しました！】

外壁、屋根ともに雨漏り対策の完了です！この先雨が降っても、快適に工場が稼働できるようになりました。 

 

板金は、塗装により艶と美しさを引き出すことができました。再利用したことで経費も節減。

 

上部の看板もしっかりと補修いたしました。これで台風が来ても安心です。

 

裏側の外壁もこの通り、サイディングボードでしっかりとカバー。

 

下部の看板も、強風にも耐えられるようきちんと固定。

 

換気扇には換気フードを取付けました。これで雨も入り込みにくくなりました。

 

災害に対する備えは万全にしておきたいところです。そのためのお手伝いができるのは、弊社としても大変やりがいが感じられるお仕事です。 

 

【お客様の声】

雨漏りと傷んだところをひと通りきれいにしていただきありがとうございます。
おかげで今後は雨漏りを気にせずに、安心して作業が行えそうです。

 

 

担当者からのコメント

今回の工事は、雨漏り解消が大きなポイントでした。被害箇所は明確でしたので、コストと性能のバランスの良いサイディングボードを選ぶなど、費用を抑える工夫にも注力することができました。お困りごとに役立てることは、私どもの喜びでもあります。ありがとうございました。