劣化状況に合わせた塗料選びと施工で安心な建物に
劣化状況に合わせた塗料選びと施工で安心な建物に
「倉庫の外壁屋根塗装と、母屋の補修・点検をしてほしいです。」とのご要望でした。
倉庫の色合いを母屋に合わせたことでまとまりのある雰囲気に。
倉庫は割れた屋根材を差し替えて防汚染性と耐候性に優れた塗料で塗装を行い、母屋は適切な補修を行ったことで、桜島の降灰や台風・潮風など鹿児島特有の自然環境でも安心な建物に生まれ変わりました。
お客様からのご要望
長年メンテナンスをしていなかった倉庫の劣化や汚れが気になってきたので、まるごときれいにしていただきたいです。
あわせて、母屋の屋根も点検して補修が必要であれば補修をお願いします。
川畑瓦工業からのご提案
倉庫の外壁屋根塗装と、母屋の補修・点検をご依頼いただきました。
倉庫の屋根を確認したところ割れている箇所が見受けられたため、屋根材の差し替えもあわせてご提案させていただきました。
倉庫は防汚染性と耐候性に優れたハイブリッド塗料で塗装を行い、母屋は劣化状態にあわせてコーキング補修と釘の打ち直しを行ったことで、桜島の降灰や台風・潮風など鹿児島特有の自然環境でも安心な建物に生まれ変わりました。
地域 | 垂水市市木 |
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施工箇所 |
【倉庫】 外壁・屋根・軒天・破風・雨樋・シャッター枠・換気フード・水切り・木部 【母屋】 屋根 |
施工内容 |
【倉庫】 屋根材差し替え 外壁塗装 屋根塗装 付帯部塗装 【母屋】 屋根材・棟板金接合部のコーキング 釘の打ち直し |
工期 | 約2週間 |
施工費用 | 103万円(税込) |
敷地面積 | 79.38㎡(24.05坪) |
使用商材・建材 |
【屋根材】 ケイミュー/コロニアルグラッサ 【外壁塗料】 ジャパンカーボライン/ムキコートプライマー(下塗り)・ムキコートトップ(上塗り) 色:K15ー30B 【屋根塗料】 ジャパンカーボライン/ムキコートルーフプライマー(下塗り)・ムキコートルーフ(上塗り) 色:K45ー30D |
施工前
施工前の倉庫と母屋のお写真です。
倉庫の屋根は紫外線・雨風などによる影響で色褪せ、ところどころ割れている箇所も見受けられます。外壁にはチョーキング現象が発生していました。
倉庫の屋根材差し替え・外壁屋根塗装と合わせて、母屋屋根の点検と補修も行っていきます。
施工中
屋根材差し替え
まず、割れたりヒビが入ってしまっているコロニアルというスレート屋根材を撤去します。撤去できたら、新しい屋根材をコーキングで接着しながら差し替えていきます。
屋根材の割れを放置すると隙間に降灰が積もったり、台風で屋根材が剥がれて地上に落下したり、防水シートが劣化して雨漏りに繋がる可能性があるので、劣化状況にあわせて適切な施工を行うことが大切です。
バイオ高圧洗浄
コケやカビ、藻などの汚れや、古い塗料を取り除くために、通常の高圧洗浄よりも洗浄力が高いバイオ高圧洗浄を行います。
外壁や屋根が汚れたまま新しい塗料を塗っても塗料が壁にうまく吸着せずに、すぐに塗膜が剥がれてきてしまいます。塗料本来の効果を発揮させ塗装後の美しさを長持ちさせるためにも、高圧洗浄は欠かせない重要な作業です。
コーキング打ち替え
コーキング打ち替えは、外壁材のつなぎ目や外壁とサッシの隙間などの動きの多い目地に防水性や気密性などを確保するために行います。
コーキング打ち替えを行うことによって、建物の隙間からの雨水の浸入を防ぎ、目地の動きに合わせて伸び縮みをするため、建物を漏水などから守ることができます。
屋根塗装
棟板金はケレンで下地を調整してから錆止めを塗布します。錆止め塗料を塗布することで、酸素や水と接触しない強い皮膜を形成することができます。
屋根は下塗りを塗装後、タスペーサーを取り付けます。タスペーサーを取り付けることで屋根の通気排水ができ、屋根の内部に水が溜まって雨漏りが発生することを防げます。
外壁塗装
下塗りを塗布後、中塗り・上塗りと塗り重ね、3回塗りを行います。3回塗りをすることで塗料の機能を最大限発揮することができ、雨や紫外線に耐えられる丈夫な塗膜に仕上がります。
上塗りに使用したスーパームキコートは無機と有機のハイブリッド塗料で、無機塗料の耐候性と有機塗料の弾力性、それぞれの長所を兼ね備えているため、長期間にわたり住まいの美観を維持します。
付帯部塗装(軒天・破風)
コーキングの劣化が見受けられたため、補修をしてから破風と軒天を塗装します。
破風は風雨による圧力や雨水の浸入から住まいを守り、軒天は雨水の吹き込みや太陽光を遮ることで外壁の劣化を防ぐ役割があるため、定期的なメンテナンスで耐久性を維持することが大切です。
付帯部塗装(雨樋)
雨樋は雨水を一か所に集めて適切に排水する役割があり、屋根から流れた雨水が地面に直接落ちて基礎を傷めたり、雨水が軒天や外壁を伝って流れ落ちることで雨漏りに繋がる可能性を防ぎます。
降水量の多い鹿児島県ではとくに防水性・耐久性に優れた塗料で塗装を行い、雨樋自体の劣化を遅らせることがおすすめです。
付帯部塗装(シャッター枠・換気フード)
シャッター枠はケレンで下地を調整してから錆止めを塗布します。換気フードもシャッター枠同様に上塗りを重ねます。
付帯部も屋根や外壁と同様に紫外線や雨・風などで日々劣化していきます。外壁屋根塗装とあわせて職人が丁寧に付帯部塗装も行うことで住まいの寿命を延ばすことに繋がります。
付帯部塗装(水切り・木部)
水切りもケレンで下地を調整してから錆止めを塗布します。水切りは外壁や基礎が雨水に濡れるのを防ぐ役割があり、水切りを塗装することで住まいを長持ちさせることができます。
屋外で常に露出している木部は雨風、紫外線、砂埃によって汚れて傷みやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
母屋の補修・点検
倉庫の屋根材差し替え・外壁屋根塗装と合わせて、母屋屋根の点検と補修も行っていきます。
ヒビがあった屋根材とコーキングが劣化していた棟板金接合部はコーキングで補修を行いました。
また、棟包みの釘が緩んでいたため、釘の打ち直しを行いました。