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東日本大震災 その3

塩釜市の町中に、けたたましいサイレンの音が鳴り響く。

止まらず流れる市の防災放送。

「大津波警報が発令されました。高台へ避難して下さい。」

町中大混乱。

 

とにかく、みんな高台へ避難してきます。

その時ハッと考えたことがあった。

「そうだ!明子に電話しておこう。」

何度もリダイヤルします。 しかし、なかなか繋がりません。

その時、私の携帯が鳴りました。

画面を見ると、「宮田健二」の文字、慌てて取りました。

「大丈夫か!?」

彼は、東北で大地震があったことを知っていたようだった。

何を隠そう、私の朝のブログ、「仙台だよ・・・。」で

私が仙台に居るのも知っていたのだ。

 

心配して、真っ先に電話してくれる。 嬉しいじゃーないかー! 

って、そんな余裕をかましている時ではない。

「すごい地震があって、津波がくるから、高台に避難している。」と返事をした。

「よかった。とにかく心配した。 がんばれ!」と言われたような・・・。

記憶は定かではない。

宮田健二の電話を切ってから、何回も明子に電話をした。

何十回目だったか・・・、やっとコールが聞こえた。。。

「頼むから電話にでてくれよーー。。」と祈った。。。

「はいはーーーい。」、ノー天気な調子のあっこちゃん。

「お前は、地震があったことをしらんとか?」

「何が?」

全く話にならなかった。。。

 

「テレビをつけてみょー! すごい地震があって、津波が来るからって

高台にいるところ。 とにかく、無事に避難しているから心配すんな!」

と言い残し電話を切った。

それから、どこにも繋がらなくなった。

明子と繋がったのも奇跡だったようだ。

私はこの時点で、携帯の電源を切った。 

ここ一番!ってとこで使えるように・・・。

 

気が付くと、この避難所に沢山の人達が避難してきていた。

何百人くらいいただろうか・・・。

近くの駅の職員さん、ホームセンターの社員さん、住民の方。

みんな慌てて来たのだろう。 ジャンパーを着ていない人もいた。

町中に響くサイレンの音が、恐怖心を高めていった。

「このまま帰れないのか?生きていれるのか?」いろんなことを考えた。

雪が降ってきた。 

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一息ついたからか、寒さを感じてきた。

隣りに居た人達と少しづつ会話を交わす。

「凄い地震でしたね。」 まだこの時点でも、大津波警報はでているけど、

「来るわきゃーない。」と、全く信用していなかった。。。

 

避難してどれくらい時間がたっただろう。

みんなどうしていいかわからず、ぼーっとしていた。

高台から下を見下ろすと、沢山の車が走り回っていた。

 

その時、誰かが叫んだ!

「津波がきたーーーー!!!」

みんな下を見下ろせる所に、一斉に駆け寄った。

「バキバキバキッ。 ガシャーン。 パリーン。 ピーーー!」

いろいろな音が不気味に鳴り響いていた。

さっきまで車が走っていたところを、津波が濁流となって押し寄せていた。

信じられない光景だった。。。

車やコンテナ、いろんな物が簡単に流されてきていった。

「みんな言葉にならない。」

「うそだろっ!」

生まれて初めて見る津波を、ただただ見ているだけだった。。。

 

 

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