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東日本大震災 その7

 

大広間に戻り暗闇の中で横になっていると、

ホテルのスタッフの方が、

「食べ物の準備できました。配りますのでお並び下さい。」

行ってみると、なんと、

炊き込みご飯とケーキを配って下さった。

コーヒーまで準備があり、

夕べ何も食べていないので、とってもありがたかった。

 

おそらくこの食事は、ホテルの夕べの食事として出す予定だったに違いない。

それを、被災して家に戻れない人や、私たちのようにこのホテルで、

懇親会をするはずだった人達全員に出して下さったのだ。

私は、このホテルの行動に感激しました。

スタッフの取り組みに深く感謝しました。

自分達も家に帰っていないのに、ホテルに居合わせたみんなのために、

食事を作ってくれたり、いろいろなお世話をしてくれていました。

私だったらできるだろうか・・・?

ありがたく頂いた。

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一口一口を噛みしめた。最高においしかった。

こんなに美味しい炊き込みご飯は初めてだった・・・。

 

食べ終わり、100km徒歩の旅連絡協議会関係者で集まり、

これからどうするかの話し合いが行われた。

しかし、これからを話し合うにも、現在の状況が全く把握できていないので、

何も決めることができなかった。

結局、頼みは、塩釜JCシニア(卒業生)の鈴木団長が、

「情報を見つけお昼に戻ってきます!」と言ってくれたことだけだった。。。

1時間後に集まるルールを決め解散した。

 

その後、数名で町を見に行くことにした。

恐る恐るホテルを出た。

目の前の商店街の悲惨な光景が目に飛び込んだ。。。

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昨日までの賑やかな商店街の姿はどこにもなかった・・・。

言葉がでなかった・・・。

 

その後、直ぐ近くの本塩釜駅に向かった。

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なんだこれは!

昨日歩いていた駅が泥だらけになっていた。

駅の入口には、車があるではないか! 

機械を使ってもこんなことはできやしない。

自然の怖さだ!

 

隣りのホームセンターもすごいことになっていた。

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どんどん海へ向かって歩いていく。

変わり果てた、凄い景色だけが待っていた。

いったい塩釜の町はどうなっているのだろうか・・・。

そう考えならも、足は海を目指していた。

 

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